溶接機材・産業機器 web版総合カタログ
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ワイヤの種類項目ソリッドワイヤフラックス入りワイヤ大電流用小電流用スラグ系メタル系スラグ少ないタイプスラグ多いタイプとけ込み深い浅いやや浅い深いやや浅い溶接姿勢下向き水平すみ肉全姿勢全姿勢下向き水平すみ肉下向き水平すみ肉ビード外観やや不良普通美しい普通美しいスラグ量少ない少ない多い少ない多いスパッタ多い少ない非常に少ないやや多い非常に少ないアークの感じバチバチ良い非常に良い良い非常に良いヒューム発生量普通少ない※1※1※1※1 従来はソリッドワイヤに比較してやや多い、又は同等の銘柄が主流であったが最近は少ないタイプが主流になりつつある。種 類シールドガスの種類引張強さ〔 N/mm2 〕降伏点〔 N/mm2 〕伸び〔 % 〕衝撃試験温度〔℃〕シャルビー吸収エネルギー〔J〕YGW 11CO2490以上390以上22以上047以上YGW 12CO2027以上YGW 13CO2027以上YGW 14CO2420以上345以上027以上YGW 1580%Ar-20%CO2490以上390以上-2047以上YGW 1680%Ar-20%CO2-2027以上YGW 1780%Ar-20%CO2420以上345以上-2027以上YGW 21CO2570以上490以上19以上-547以上YGW 22CO2-527以上YGW 2380%Ar-20%CO2-2047以上YGW 2480%Ar-20%CO2-2027以上[1] ソリッドワイヤソリッドワイヤは金属だけからできているワイヤで、もっとも多く使われているワイヤである。マグ溶接に使用されているワイヤ径は0.6~2.0mm程度であり、1.2mmが代表的なワイヤ径である。ソリッドワイヤには大電流用と小電流用があり、200Amp程度を境目に使い分けられており、生産量は圧倒的に大電流用ワイヤの方が多い。ソリッドワイヤ(大電流用)は一般的にとけ込みが深く、水素量が少なく、能率がよいという長所を持っている反面、スパッタが多い、ビード外観が悪い、アークの感じが悪いという短所も持っている。ワイヤには脱酸剤としてMn、Siが比較的多く含まれており、他にTi、AIなどを含むことがある。溶着金属の機械的性質を表7.5に示す。〔表7.5〕 ソリッドワイヤの種類及び溶着金属の機械的性質 〔JIS Z 3312-1993〕[2] フラックス入りワイヤフラックス入りワイヤは金属外皮とスラグ生成剤、脱酸剤、合金成分、アーク安定剤などのフラックス部分から構成されている。フラックス原料の配合比を変化させることによって多種多様なワイヤを作ることができ、作業性、機械的性質、適用鋼種、適用板厚、シールドガスの種類などによってワイヤを選択する必要がある。多種多様なワイヤがあるため、機械的性質や作業性に関し、選択の幅が大きいが、一般的にはフラックス入りワイヤはアークの感じがよくスパッタが少なく、ビード外観が美しく、溶着速度が速いなどの長所を有している。フラックス入りワイヤのなかには、大きく分けてスラグ系とメタル系がある。スラグ系はスラグ生成原料であるルチール(TiO2)を主原料としており、メタル系は金属粉末を主原料としたワイヤである。したがって、前者は作業性重視形、後者は能率重視形ワイヤと考えてよいが、最近はその中間的なワイヤもできており、境界がはっきりしなくなる傾向にある。いづれにしても、フラックス入りワイヤはその特長が評価され、順調に生産量が伸びつつある。表7.6には溶着金属の機械的性質を、表7.7にはソリッドワイヤとの作業性比較を示した。フラックス入りワイヤの作業性は、最大公約数的なものを記載しているが、実際には銘柄によってその特長が大きく異なることを承知する必要がある。〔表7.7〕 ソリッドワイヤとフラックス入りワイヤの作業性比較溶接材料964資料⑯

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