溶接機材・産業機器 web版総合カタログ
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混合ガス溶接としては、一般にArとCO2を混合したガスが用いられており、つぎのような特長がある。(イ) スパッタの発生が少ない。(ロ) 美しいビード外観が得られる。(ハ) 薄板の突合せ溶接がやりやすい。(二) 溶接金属の切欠じん性がすぐれている。混合ガス溶接においては、短格移行形とスプレー移行形があり、短格移行形では、炭酸ガスアーク溶接の短格回数よりも図7.12に示すように多くなり、Ar混合比が50%程度のところで最大になる。[1] 片面溶接法マグ溶接による片面溶接は、軽量で取りつけの簡単な裏当て材を使用して行われている。一般に裏当て材は耐火ブロックやガラステープを組合せて作られており、適当なルート間隔をあけた開先裏面に貼りつけて使用されるものが多い。高電流、高速度の溶接は初層ビードに高温割れが発生することがあり、またビードを継ぐ場合の、前ビードのクレータ処理などに注意が必要である。適用例としては造船や橋梁が多い。[2] フラックスタブ法タブ材は普通耐火性フラックスを成型したものが使用され図7.13に示すように、鉄骨の仕口部などの継手の両端へ取り付けて用いられる。タブ材は開先形状によって、各種の形状のものがあり、スチールタブに比較して経済的メリットが多い。初層の溶接部で十分なとけ込みを得るためには、開先端面より10~15mm開先内に入ったところでアークを発生させ、後戻りスタートを行う必要がある。〔図7.12〕 シールドガス組成と短絡回数〔図7.13〕 フラックスタブ法混合ガス溶接高能率溶接法968資料⑳

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